散らかった六畳間へのメッセージ

好きなことを好きなだけ。

ライブの記録 その7(後編)

※このあとまだ振替公演を残しているスキマスイッチツアー2018「ALGOrhythm」演出等に関する記述がややありますのでネタバレ避けたい方は引き返してくださいまし。

 

ライブの記録 その7(後編)

20181110~11 

スキマスイッチ「Reversible」

横浜アリーナ(神奈川県)

 

前編で長々とオタクの勝手な拡大解釈をお届けしましたが、まだ続きます←

 

15周年記念ライブ2日目。

タイトル「リバーシブル」通り曲順がひっくり返ったり、異なるアレンジになったりと随所に工夫が施されていて、まだまだ気付けていないところが多そうだけれど、色んな楽しみ方が出来た。

やるとは全く思っていなかった一番好きな曲「SL9」が異なるアレンジで両日にセトリ入りしていたことも感無量であった(この曲の話はまた後日改めて)。

 

さて、1日目いちばんグッと来た〆の「ただそれだけの風景」、なんと2日目は曲が変わった。ラストを変えてくると予想しておらず思わず「凄い…」と唸ってしまった。

リアライズ」という曲である。

 

まだこの曲の感想は自分の中でまとまっていないのだが、今の思いを忘れたくないので中途半端ながら記録することにした。

 

 

 

今年久しぶりのオリジナルアルバム「新空間アルゴリズム」をリリースしたことについては以前触れたが、リアライズはその最後の曲である。つまり、初めての(ミニ)アルバムの最後の曲・ただそれだけの風景と対極の位置にいる。

このセトリになるまでそんなこと意識しなかったが、歌詞を見比べてみるとどこかリンクしている箇所がある。

 

ただそれだけの風景の物語の概要は、うつむきがちな主人公(蒲公英)が通りを行き交う人が上を向き桜を見るなかで、自分のことを見つけてくれた「靴ひもを直す君」に出会い楽しさや生き甲斐を見つけ、いつか憧れのあの子のもとへ風にのって飛んでいきたい、そんな果てしない夢を抱く。ざっというとそんな感じ。

 

それから15年近くの時を経て、蒲公英ではないけれど、果てしない夢を心に秘めた主人公が様々な経験・挫折を通して見たこともない景色に出会う、そんな曲が現れた。

 

「さぁショウタイムの始まりだ ここからなんだ」

 

果てしない夢を叶えた(十分なキャリアを積み重ねた)このタイミングでのこの歌詞。新空間アルゴリズムリリース時【原点回帰】をテーマに掲げていたが、他の曲と見比べてみるとこういう風にアンサーソングとしての意味合いも持たせることが出来るのかと(この曲だけではなく、宇宙等が出てくるからSL9等宇宙の歌にも繋がるのかも)。シンタくんが昨日のMCで「リアライズは過去と未来を繋ぐ歌」と発言していて、こういうことなのかな?と解釈した。常に何か挑戦をし続けるふたりだからこそ響かせることが出来る歌。脱帽です。

 

 

そしてアルバムにひとつは入っているアウトロがエモーショナルな曲シリーズにリアライズが該当する。ライブで卓弥さんのフェイクと演奏陣の止めどない音の渦が合わさりどこまでも高みに連れていってくれる時間が私は大好きなのだが、今年のツアーではそのポジションがこの曲であった。しかしツアーと大きく異なるのはしっかりとコール&レスポンスの時間があったこと。ツアーでは音の渦に静かに身を任せて飲まれていくのが心地よかったのだけれど、昨日は歌いたい、一緒に叫びたいという衝動にかられた。これまでのスキマのライブのどんなコール&レスポンスよりもアツい気持ちになった。なんでなんだろう。ツアーの映像と見比べてみないとわからないけれど。直前の才能の壺のMCがそうさせたのだろうか

(卓弥さんが曲を作る度に才能の壺から水が無くなってもう二度と曲を作れないのではないか、と思うことがあるらしい。そうしたらシンタくんが即座に「俺が(水を)入れてやるよ」と返して、私は泣いた←)。

とにかくあの場所にいたこと、何かの形で刻みたかったのかなぁ。

 

 

Reversibleは2日間で完成するように見せかけて、1日目に過去15年のライブを完成させたふたりが2日目、逆の曲順(全力少年1曲目)から新たなスタートを切った、とも考えられる。そんなふたりが放ったリアライズ、「あの時から全てがこの場所まで繋がっていた」というフレーズを特に力強く歌い上げた卓弥さんと、ステージを包み込むオレンジ色の景色は一生記憶に残るだろう。

 

 

 

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